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ハイエンド映像HD配信4K RAW収録システム

配信といっても、ウェブカメラやスマートフォンを使って行う簡単なものから、大規模なコンサートの映像を配信するものまでありますが、dittokでは、ミュージカル、ライブ、舞台等を予算が限られているうえでの少数人数体制で、できるだけ演出性の高い内容でお届けしたいと考え、現場での経験から、リモートカメラさながらの構成を練り続け、ついに完成いたしました。

2021年9月時点でのdittok配信システムの構成はStudio Camera 4K Plusを有人用カメラとして、リモート制御可能なPCC4Kを三台、合計四台のカメラ構成をAtem mini Extreme ISO、Middle Things APC-Rなどに接続して構成しています。


Blackmagic Design Pocket Cinema Camera 4K Plus DJI Ronin-RS2


 これらのコンビネーションは珍しいものではありませんが、dittokではこれらのコンビネーションの可能性を配信現場で最大限引き出します。


 フランスのMiddle Things社は、DJI社が提供するRonin-RS2の開発環境”Ecosystem”に基づき、インタフェイスユニットである”APC-R”を開発。Middle Controlソフトウェアにより、APC-Rを介してRonin-RS2のパン、チルト、ロール、そしてレンズモーター、並びにPocket Cinema Camera 4Kのフォーカス、絞り、ISO感度、レックオンオフ(Atemのプログラム並びにISO収録とすべてのカメラの一括作動)、シャッタースピード、ホワイトバランス、ティント等々、撮影時に必要な制御がMiddle Controlソフトウェアとコンピューターに接続されたジョイスティックすべて行えるのです(接続ダイアグラムは以下の図を参照)。

このシステムを使っているところの映像はこちら


レンズについて


 レンズは放送用ズームレンズを導入するしかないのかと考えてましたが、仕事仲間の日比君が貸してくれたこのレンズ。12-100mm F4で、フォーサーズだと24-200㎜相当。10倍ズームに近い能力。ズームはマニュアルズームなのですが、前出のAPC-RとRonin-RS2のレンズモーターと組み合わせれば、フォーカスはレンズ内モーター、ズームはDJIレンズモーターに使い分けることができ、なおかつMiddle Controlソフトウェアを介してコントロールすることができます。


 dittokでは3セットあるPCC4K+Ronin-RS2のセット用にこのレンズを3本所有しています。


有人カメラ用にはPocket Cinema Camera 4Kと同じセンサーを搭載したStudio Camera 4K Plusを導入。Metabones Speed Booster x 0.71かEFレンズアダプターを使って、様々なズームレンズをチョイスすることが可能です。Speed Boosterを使うことにより焦点距離は最終的にx 1.4、絞りは一絞り分明るくなります。レンズアダプターの方は光学的に影響なく、単にレンズの2倍の焦点距離になります。絞り値は変わりません。そして、長時間の連続撮影(芝居だと2時間もざら)なので、安定して長時間操作できるように、Tilta Nucleus-Mとそのグリップコントロールで、指先でフォーカスとズームを制御できるようにしています。




その他の工夫


 さらに映像に動きをっ加えたい場合、いくつか方法があります。まずはRonin-RS2を三脚に搭載するのではなく、手でもって撮影する方法。この場合もAPC-Rはwifiでも動作するので、Middle Controlソフトウェアを使った制御をあきらめる必要はありません。


 またRonin-RS2自体をジブに搭載する方法。これで縦の演出を加えることができます。Middle ControlソフトウェアはActive Motionの制御もできるので、ジブを動かしていてもロックした被写体を自動追尾することもできます。


 さらにKessler Shooterなどのスライダーもあるので、Ronin-RS2なしで直接カメラを搭載して、パンチルトスライド効果を得ることもできるし、スライダーにRonin-RS2付きで搭載してActive Motionを使った自動追尾をすることもできます。


 またオーディオ部分では配信でよく直面する現場のノイズ問題にも対応し、Cedarノイズリダクションをリアルタイムで施せるよう用意があります。



ポスプロ


 10年間近くRED中心の映像制作を行ってきていますので、自前のポスプロシステムはREDの8Kがハンドリングできるレベルのポスプロ環境を整えています。その追及が4K RAWのマルチカム編集にも活かされています。現状では8カメまでの30p 4K BRAW素材を変換なし、フルディベイヤーでマルチカム編集をすることができます。編集が整ったらフラッテンドしてResolveでそのままカラーグレイディング。そしてQnapを最大活用してモーショングラフィクスに優れたFinal Cut Proで文字、グラフィック要素を作成、またMOTU Digital PerformerやFairlightを使ったマスターオーディオにも対応します。



Amazingly Innovative

  現状でかなり先進的なシステムがすでに構築されていますが、dittokはこれにとどまることを知りません。さらに質の高い映像配信、制作を目指し進化いたします。是非一緒に他では実現できない高みを目指しましょう。

 

Behind the Story

NB Club Ginza

 2020年初頭に世の中がコロナ禍になり、配信の需要が高まり、たまたま銀座のミュージックレストランNB Clubの映像システムのご用命を受け、BMD Television Studio 4KとMicro Studio Camera 4K三台をベースとしたライブ映像創出システムを構築しました。NB Clubのライブミュージックパフォーマンスを4Kプロジェクターに映し出すうえで、ワンマンオペレーションでより高い演出のカメラワークをするにはカメラをリモートギンバルにて操作する必要があったので、ジョイスティックでコントロールできる電動ギンバルを選び、Television

Studio 4KでコントロールできるカメラとしてMicro Studio Camera 4Kを選択しました。ここでTelevision Studio 4Kから接続された各カメラの感度、絞り、色温度、フォーカス、そしてズームを制御できることを学習し、一人でカメラのリモートコントロールとスイッチングができるように鍛錬しました。






Next Step, Comcafe Otokura


 コロナ禍がいよいよ本格的に世の中を襲ってきた2020年初頭、庄野真代さんが運営されている下北沢のComCafe音倉さんにて配信を行いたいというご相談を受け、とりあえず所有している機材で実施しようということで、RED 3台、BMD PCC4K一台を加えた合計4台のカメラ、そしてKessler Second Shooterやエースビルジャパンさんの協力でX Sliderなどを駆使した収録>配信を敢行しました。






小劇場 新宿御苑 サンモールスタジオでの取り組み



現在dittokとサンモールスタジオの機材で可能な最大構成。7カメ、メディア再生1チャンネル。

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